コンタクトレンズとメガネの比較

コンタクトレンズとメガネ、どちらが優れていると思いますか?
実は、どちらがいいのか、一概には言えません。物事を見る「角度」を見れば、結論は変わってしまうのです。
どういうことか?具体的にみてみます。

◆目の安全という角度からみれば、「メガネ」

コンタクトレンズは、眼からみれば「異物」です。
その異物を眼の上に乗せるので、それだけで、刺激がありますし、ゴミによる刺激ももあります。
さらに、コンタクトレンズは、目の表面にのせるので、たとえ、酸素透過性が高い素材のコンタクトレンズでも、目は酸素不足になります。
さらに、目が乾燥しやすくなります。乾燥は、目の表面にキズを作る一因になりえます。
さらに、コンタクトレンズに付いた汚れが原因となって、アレルギーが生じることもあります。
それに比べてメガネには、このような心配は一切ありません。
だから、目の安全を求めるなら、メガネがお勧めなのです。

◆費用という角度からみれば、「コンタクトレンズ」

メガネは買ってしまえば、視力が変わったり、壊してしまったりするまでは、ずっと使えます。一方、コンタクトレンズには寿命があるので、買い替える必要があります。
ちなみに、一番、費用がかかるのが、1日使い捨てタイプのコンタクトレンズで、一番、費用がかからないのが、メガネです。

◆便利さという角度からみれば、「コンタクトレンズ」

メガネを使っていると、一番、不満なのが、「湯気」です。
ラーメンなどの湯気がでる食べ物を食べるときや、温度差があるところに入ったとき、メガネが曇って大変です。
しかし、コンタクトレンズだと、湯気で曇りませんし、温度差のある場所に移動したときにも、曇ることはないので快適です。
あと、メガネを使っていると、大変なのが「運動のときのズレ」です。
しかし、コンタクトレンズは、運動するときも、ズレることを気にする必要がありません。

◆見え方という角度からみれば、「コンタクトレンズ」

メガネは、視界が限られていて、約120度しかありません。
しかし、コンタクトレンズなら、裸眼と同じく、180度の広い視野があります。
ずっとメガネを使っていて、コンタクトレンズに替えると、コンタクトレンズの視野の広さに感動するくらい、視野の広さは違います。
それだけではありません。
メガネは、目から12mmほど離れた場所にレンズがあるので、遠視用のメガネなら、虫メガネのように拡大してみえますし、近視用のメガネなら、縮小してものが見えます。
また、メガネは、視線がレンズに対して斜めだと、ものが歪んで見えてしまいます。
その反面、コンタクトは、目に密着しているので、メガネのように、物が大きさが変化することはありません。

というわけで、コンタクトレンズとメガネには、それぞれよい所と悪い所があるので、その違いをよく理解してから、自分の目の状態に向いているレンズを選択することが重要になってきます。

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